白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

20年後:バイカル湖で - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:バイカル湖で 2006/6/4パウロ・コエーリョ パブロ・ピカソの言葉:「神はとりわけて芸術家だ。彼はキリン、ゾウ、アリを発明した。実際、神は決して様式に従おうとはしなかった。単純に自分がやりたいことをやり続けたのだ。」 私た…

20年後:ノヴォシビルスクとイルクーツクの間 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:ノヴォシビルスクとイルクーツクの間2006/6/1パウロ・コエーリョ 振動のせいで、私はまだ列車で書くことができない。私は駅で読者たちに会い、彼らと話し、彼らの目と、なんとか交わすことができたわずかな言葉から多くを学ぶ。物語…

20年後:エカテリンベルグとノヴォシビリスクの間 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:エカテリンベルグとノヴォシビリスクの間 2006/5/29パウロ・コエーリョ 私はシベリアのちょうど中心にいる。最初にサンチアゴへの道を辿ってから20周年を記念する90日間の巡礼について、ふとした時に、私はもう何度も疑問に思っ…

20年後:モスクワとエカテリンベルグの間 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:モスクワとエカテリンベルグの間 2006/5/26パウロ・コエーリョ シベリア横断鉄道を行く貨物列車に本を持って到着する。9228キロメーターの乗車中に時間がたくさんあると思ったからだ。だがすぐに、読んだり書いたりするのが全く…

20年後:正直になろう -パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:正直になろう 2006/5/23パウロ・コエーリョ ブルガリアの首都ソフィアで特別な5日間を過ごした後、私は初めてブルガリアの航空会社の飛行機に乗った。サンチアゴへの巡礼道を旅してから20年が経過した。それにちなみ私は計画の(…

20年後:ふたりの賢者 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:ふたりの賢者 2006/5/19パウロ・コエーリョ 昔々、シディ・メーレズという賢者がいた。彼は住んでいる場所にとても悩まされていた。そこは地中海の美しい街で、男女が堕落した生活をして暮らしており、お金の価値だけが重んじられて…

20年後:それがオデッサ! - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:それがオデッサ!2006/5/15パウロ・コエーリョ 冬の最中のこと。ロシアのキャサリン女帝は、収穫されたばかりのオレンジの箱詰めをいくつか受け取る。それらは彼女の帝国の一部の遠く離れた港から着いたとのメモがある。「私たちの…

20年後:街 -パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:街 2006/5/12パウロ・コエーリョ 私は大きな街を散歩する。他の多くの世界中の大きな街を散歩して来たのと同じように。そして同じ場面を見る。:歩きながら携帯で話している男性、走ってバスを捕まえようとしている少年、ベビーカー…

20年後:右か左か? - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:右か左か? 2006/5/6パウロ・コエーリョ 私はサンチアゴ・デ・コンポステーラに、今回は車で、到着した。20年前の私の巡礼を祝福するために。プエンテ・ラ・レイナにいたとき、入念な準備は何もせずに午後のサイン会を開こうと考え…

20年後:巡礼道の伝説 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:巡礼道の伝説 2006/4/29パウロ・コエーリョ 私が初めて(そして唯一)徒歩で巡礼をしてから20年後の2006年、コンポステーラの聖ジェームスへの道に沿って旅しながら、歩いていた時に聞いた物語をいくつか思い出す。次に挙げる…

20年後:フェニックス - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後:フェニックス 2006/4/26パウロ・コエーリョ 20年前のこと。サンチアゴへの道を辿りながら、私はヴビジャフランカ・デル・ビエルソの村に立ち寄る。その巡礼路で最も象徴的な人物のひとりはイエス・ジェイト。彼はそこに巡礼者のシ…

20年後 その2 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後 その2 2006/4/22パウロ・コエーリョ 1986年、レオンにいたあの遠い午後のこと。6、7ヶ月以内にその経験を本に書くということを、私はまだ知らない。羊飼いのサンチャゴはすでに私の魂に住み着いて宝物を探している。ベロニカ…

20年後 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20年後 2006/4/18パウロ・コエーリョ レオンガーデンに座り、流れる川を見ながら。今日は3月27日だ。 私の隣には妻のクリスティーナがいて、本を読んでいる。ヨーロッパでは春が始まり、セーターはトランクの中にしまうことが出来る。私…

1974年5月28日 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 1974年5月28日 2019/3/30パウロ・コエーリョ 1974年5月28日。武装した男のグループが、私のアパートに侵入した。彼らはたんすとキャビネットを通り越して進み始める。 ーだが彼らが何を探しているのか、私にはわからない。私は…

時間の輪 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 時間の輪 2008/10/10パウロ・コエーリョ カルロス・カスタネダは、きっと間違いなしに、ヒッピー世代の最重要作家だった。知識人の輪には決して受け入れられなかったが、彼がそのことをそれほど気にしたわけではない。昨年刊行したオンライン…

私の秘密:パウロ・コエーリョ(作家) - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 私の秘密:パウロ・コエーリョ(作家)2017/1/20パウロ・コエーリョ インディペンデントUKで公開された私のインタビューからの抜粋。 ー私が育った家庭は…もう存在しませんが、私のこども時代は決して消えないでしょう。 ー知らないでしょうが…

私の島を探して - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 私の島を探して 2012/5/16パウロ・コエーリョ 「ザーヒル」で主人公は次のように言っている。「書くことは海で迷子になることだ。それは、あなた自身の語られていない物語を発見し、他の人たちと分かち合おうとすることだ。会ったことがない人…

あなたが歩みを止めるとき… - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 あなたが歩みを止めるとき… 2012/6/5パウロ・コエーリョ 私の著書のひとつ("The Zahil" 邦題「ザーヒル」)で、私は、人々がなぜそれほど変化を怖れるのか理解しようとしている。文章を書いていた最中、本を書いたばかりの女性の奇妙なインタ…

私の人生の中の1週間 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 私の人生の中の1週間 2008/9/15パウロ・コエーリョ 普通の週 これはもちろん、「現実」といわれる範囲だけだ。想像の中にはもっとたくさんあります! 日曜日 A] 一人でジュネーヴにドライブ。6時間かかり、重要な結論も決断もなし。車内のブ…

「『不倫』について何が気がかりでしたか?」 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 「『不倫』について何が気がかりでしたか?」2014/9/15パウロ・コエーリョ Good readsのためのジョイ・ホロウィッツによるインタビュー パウロ・コエーリョは矛盾の男だ。67歳のブラジル人の作家は、前代未聞の成功を収めた1988年のベス…

Metro USAインタビュー(抜粋) - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 Metro USAインタビュー(抜粋) 2011/10/4パウロ・コエーリョ メレディス・エンジェル/メトロ・ニューヨーク最終更新:2011年10月3日午後6時21分 パウロ・コエーリョに紹介は要らない。:彼は世界中で1億冊以上の本を売り上げ、現…

なぜ私はあまりインタビューを受けないのか - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 なぜ私はあまりインタビューを受けないのか 2013/6/12パウロ・コエーリョ お気づきかもしれないが、最新の本「MANUSCRIPT FOUND IN ACCRA(アクラで見つかった手稿)」を含み、新しい本の発売に関するインタビューを私はしばらく受けていない…

生命のリズム - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 生命のリズム 2007/10/17パウロ・コエーリョ ギリシャの作家ニコス・カザンザキスは、こどもの頃、木にくっついた繭を見つけ、繭の中の蝶がちょうど出る準備をしているところを見た。彼はしばらく待ったが、進み具合がとても長引くように思わ…

APインタビュー:ソニーのハッキングは全てを脅かすとパウロ・コエーリョは言う - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 APインタビュー:ソニーのハッキングは全てを脅かすとパウロ・コエーリョは言う 2014/12/20パウロ・コエーリョ AP通信のジョン・ハイルプリン ジュネーブにて。ベストセラー作家が「AP通信との金曜日」のインタビューで、見せしめになる覚悟…

「あるがまま」 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 「あるがまま」 2019/3/26パウロ・コエーリョ 「もちろんだが、物事は必ずしも私たちが願う方法で起こるわけではない。私たちのためではない何かを探していると感じる瞬間がある。開かないドアをノックし、現れない奇跡を待ちながら。幸運なこ…

20秒の読み物:変化 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 20秒の読み物:変化 2018/12/29パウロ・コエーリョ トカゲのことを考えてください。トカゲは生涯のほとんどを土の上で過ごします。鳥たちを羨み、自分の運命と姿形に憤りながら。 「ぼくは全ての中で最も嫌われている生き物なのだ。」とト…

本の抜粋:ザ・スパイ - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 本の抜粋:ザ・スパイ パウロ・コエーリョ 親愛なるクルネ様 この週の終わりに何が起こるのか、私は知りません。私はいつでも楽観的な女性でしたが、時間は私に苦痛、孤独、寂しさを残しました。 もし私の望み通りに事が進展すれば、あなたはこの手紙を…

「ザ・スパイ」のレビュー - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 「ザ・スパイ」のレビュー 2017/1/25パウロ・コエーリョ (LOTUSによるレビュー) 記憶は気まぐれに満ちている。経験したことのイメージは、ひとつのわずかな詳細、ささいな音によって、依然として私たちの息を詰まらせる。 世界的なベストセ…

「ザ・スパイ」の作者との対話 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 「ザ・スパイ」の作者との対話 2017/5/18パウロ・コエーリョ パウロ・コエーリョの2016年の小説「ザ・スパイ」は、時代の慣習をあえて破り代償を払った女性の忘れがたい物語を手紙の形式で語る。この物語を語ること、名声を博したフランス…

マタ・ハリの最後の週 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳 マタ・ハリの最後の週 2016/6/16パウロ・コエーリョ 「ザ・スパイ」はマタ・ハリの真実の物語を生き返らせる。彼女は有名な高級売春婦、そして100年前に反逆罪で処刑され、非難されているスパイだ。マタ・ハリは最初の世界大戦の間、観客を驚…