生命のリズム - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
生命のリズム
2007/10/17
パウロ・コエーリョ
ギリシャの作家ニコス・カザンザキスは、こどもの頃、木にくっついた繭を見つけ、繭の中の蝶がちょうど出る準備をしているところを見た。
彼はしばらく待ったが、進み具合がとても長引くように思われたので、彼はそれを早めることにした。
彼は息で繭を温め始めたのだ。
しかし、やっと蝶がでてきたとき、その羽はまだくっついたままで、その後間もなく蝶は死んでしまった。
「必要だったのは、太陽で辛抱強く成熟させることだったが、私は待つことができなかった。」とカザンザキスは言う。
「今でも、私の良心で大きな重要性を持っているもののひとつが、その小さな死骸だ。しかし、それは私に真実の大罪が何かを教えてくれた。それは、宇宙の偉大な法に強いること。私たちは辛抱強くなって、正しい瞬間を待ち、神が私たちの命のために選んだリズムに喜んで従うべきだ。」