２０秒間の読み物：確かさと疑い - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
２０秒間の読み物：確かさと疑い
２０１３／５／３
パウロ・コエーリョ
仏陀がある朝、弟子達を一同に集めると、ある男が彼に近づいてきた。
「神は存在しますか？」と彼は尋ねた。
「存在します」と仏陀は答えた。
昼食後、別の男が彼に近づいて来た。
「神は存在しますか？」と彼は尋ねた。
「いいえ、存在しません。」と仏陀は言った。
その午後遅く、３人目の男が同じ質問をした。：
「神は存在しますか？」
「それはあなたが決める事です。」と仏陀は答えた。
その男がいなくなるとすぐ、彼の弟子のひとりが怒って意見した。：
「マスター、馬鹿げたことです。同じ質問に、なぜあなたはそんなに違う答えをすることができるのですか？」
「彼らはそれぞれ違う人間だからです。彼らそれぞれが自分の道を通って神に到達するでしょう。」
「最初の男は私が言ったことを信じるだろう」
「次の男は私が間違っていると証明するためにどんな事でもやるだろう」
「三人目の男は自分で選べること以外は信じないだろう。」
