白い部屋

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一晩だけ切り抜ける - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

一晩だけ切り抜ける
2012/6/25
パウロ・コエーリョ

17歳のとき、ミルトン・ハイランド・エリクソンはポリオの感染者だった。病気に罹患してから10ヶ月後、彼は、医者が彼の両親にこう言うのを聞いた。「息子さんは明日の朝まで生きられないでしょう。」

エリクソンは、母が泣いているのを耳にした。「僕が今晩を切り抜ければ、彼女はそれほど苦しまないだろう。」と彼はひとり考えた。そして、夜明けまで眠らないことに決めた。
朝、彼は叫んだ。「お母さん、僕、まだ生きてるよ!」

家の中は喜びでいっぱいだった。それからというもの、彼は、両親の苦しみを先延ばしするために、常にもう一晩だけ抵抗すると決意したからだ。

1990年に彼は75歳で亡くなった。人間が限界を越えることができる膨大な可能性に関する重要な本のシリーズを遺して。

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