白い部屋

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天使が語るとき - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

天使が語るとき
2008/8/6
パウロ・コエーリョ

常に勇敢な人はいない。未知のことは常に挑戦であり、怖れることは旅の一部だ。

何をすべきか?自問しよう。ひとりで話そう。他の人におかしくなったと思われても、自分に話しかけよう。
私達が話すと、内なる力は、乗り越えなければならない障害物を克服する安心感をくれる。苦しむ運命にある敗北から、私達は学ぶ。そして、私達は人生の一部となる多くの勝利の準備をする。

そして、この習慣を持つあなたと私(私もそのひとりだ)の間でだけは、決してひとりで話すわけではないことを知っている。つまり、守護天使はそこにいて、私達の考えを聞いて助けているのだ。以下は天使についての物語だ。


●天国での会話

アブド・ムバラクがメッカに向かう途中、彼が天国にいて、ふたりの天使が会話しているのを夢に見た。

「今年、何人の巡礼がこの聖なる都市にやって来ましたか?」

「60万人です。」ともう一方が答えた。

「それで、そのうちの何人の人が彼らの巡礼を受け入れましたか?」

「誰も。しかし、バグダッドでは、自分が巡礼をしないのに巡礼を受け入れたアリ・ムフィクという靴職人がおり、彼の寛大さは60万人の巡礼に利益を与えました。」

起きると、アブド・ムバラクはムフィクの靴屋へ行き、彼に自分の夢を話した。

「大金がかかり、犠牲が大きい。私は結局、合わせて350のコインをなんとか手に入れました。」と靴職人は涙ながらに言った。「でもその後、私がメッカに行く準備ができたとき、私の隣人がお腹をすかせている事に気がつきました。それで私は、彼らにお金を分配し、自分の巡礼を諦めました。」

●乞食と僧

僧が砂漠で瞑想をしているとき、乞食が近づいて来てこう言った。:

「食べるものを必要としています。」

精神世界との完璧な調和にほとんど達していた僧は、返事をしなかった。

「食べるものが必要です」と乞食は強調して言った。

「町に行って、誰か他の人に頼みなさい。私の邪魔になっているのがわからないのか?私は天使と交信しようとしているのです。」

「神は、御自身を人間より低く位置づけられました。彼らの足を洗い、御自らの命を捧げて。それなのに誰も神を認識しませんでした。」と乞食は返答した。「彼は神を愛するという者です。それなのに彼には見えていません。そして自分の兄弟を忘れています。その人は、偽っているのです。」

そして、乞食は天使に変わった。

「なんて悲しい事でしょう。あなたはほとんど到達しているのに。」彼は意見を言って立ち去った。


●兄弟を非難する

テーべに住むアボットアイザックは、僧のひとりが罪をおかしたのを見たとき修道院のパティオで祈っていた。激怒した彼は、祈りを中断して罪人を非難した。

その夜、彼は天使によって部屋に戻るのを妨害された。天使は彼にこう言った。「あなたはご自分の兄弟を非難しましたが、私達が何の罰を科すべきかは言いませんでした。それは、地獄の痛みですか?この人生でのひどい病気ですか?彼の家族が苦しむことですか?」

アイザックは跪き、許しを請うた。;「私は空中に言葉を投げました。そして、天使がそれを聞きました。私は自分の言ったことに対する無責任によって罪を犯しました。
主よ、私の怒りをお忘れ下さい。そして、私を我が隣人を裁くときにもっと大きな注意を払うようにさせて下さい。」

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