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自分自身を見ること - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

自分自身を見ること
2008/3/10
パウロ・コエーリョ

「自分の仲間を見るとき、自分自身を見るよう努めなさい。」と日本の先生である岡倉覚三が言った。

「しかし、それはひどく利己的な態度じゃないでしょうか?」と弟子が尋ねた。
「私たちが常に自分自身の心配をしていれば、他人が示すべき良いものを見ることはないでしょう。」

「私たちが常に他人の中に良いものを見るだけなら」と覚三は答えた。
「しかし、実のところ、他の人を見ると私たちは欠点ばかり探してしまう。私たちは相手の邪悪な面を発見しようとする。なぜなら、相手が自分よりも悪いことを望んでいるからだ。
私たちは相手が自分を傷つけたときに決して許さない。なぜなら、自分が許されると信じていないからだ。
私たちは真実を言っているのだと言って相手を厳しい言葉で傷つけてしまうが、そのときはそれを自分自身から隠そうとしかしていない。
私たちは自分がいかに弱いかを他の誰からも見られないように、自分が重要であるふりをしているのだ。
だから、あなたが兄弟を裁くときにはいつも、裁かれているのは自分なのだと自覚していなさい。」

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