許しの祈り - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
許しの祈り
２０１５／８／３１
パウロ・コエーリョ
ヒラールは金色の壁、コラム、朝のこの時間にやってくる人々、灯ったキャンドルの炎にインスピレーションを探る。
ー私はこどもの頃の私を許します。聖人になりたいからではなく、この憎しみに耐えるのを望まないからです。このやっかいな憎しみに。
これは私が予期したことではなかった。
ーあなたはすべての人、すべてのことを許さないかもしれませんが、私を許すでしょう。
ー私はすべてのこと、すべての人を許します。私はあなたを許します。なぜなら私はあなたを愛していて、あなたは私を愛していないからです。私はあなたを許します。なぜならあなたは私を拒否し、私は私の力を失っているからです。
彼女は目を閉じ、天井に向かって両手を上げる。
ー私は許しと愛によって憎しみから解放されています。それが避けられないとき、苦しみは栄光に向かって進むのを助けると私は知っています。
ヒラールは静かに話すが、教会の音響はとても完璧なので、彼女が言うすべてが四隅にすっかり響き渡るようだ。しかし私の経験では、彼女はこどもの霊をチャネリングしている。
私が流した涙を、私は許します。
苦しみと失望を、私は許します。
裏切りと嘘を、私は許します。
中傷と謀略を、私は許します。
憎しみと迫害を、私は許します。
与えられた殴打を、私は許します。
破れた夢を、私は許します。
死んだ希望を、私は許します。
離反と嫉妬を、私は許します。
無関心と悪意を、私は許します。
正義の名における不正を、私は許します。
怒りと虐待を、私は許します。
軽視と忘却を、私は許します。
あらゆる悪のある世界を、私は許します。
彼女は腕を下げ、目を開け、両手を自らの顔に置く。
私は彼女にキスするために近づくが、彼女は手で合図する。
ー私はまだ終えていないの。
彼女は目を閉じ、顔を上げる。
嘆きと恨みを、理解と合意に置き換えます。
反乱を、私のバイオリンが生み出す音楽に置き換えます。
痛みを、忘却に置き換えます。
復習を、勝利に置き換えます。
あらゆる不満を超越して、私は愛することができるでしょう。
すべてをはぎ足られたときさえ、私は与えることができます。
自分があらゆる障害の真ん中にいるとわかったときさえ、私は幸せに働く事ができます。
泣き続けているときでさえ、私は涙を乾かすことができます。
疑われているときでさえ、私は信じることができます。
彼女は目を開け、私の頭に両手を置き、天からの権威を持って言う。：
ー汝の意志はなされる。汝に意志はなされる。
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私の著書「アリフ」より。
２００６年、シベリア横断旅行の背後の実話
