本当の敬意 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
本当の敬意
2007/11/12
パウロ・コエーリョ
日本の福音伝導のとき、宣教師が侍に囚われた。
「生き残りたければ、明日、皆の前でキリストの肖像を踏みつけなさい。」と侍は言った。
宣教師は心に疑いを持つことなく寝床に入った。つまり、彼はそんな罰当たりなことは決してせずに殉教するつもりなのだ。
彼が真夜中に目覚めて寝床から出ると、床で眠っている男に躓いた。彼は驚いてもうすこしで倒れそうになった。
それはイエス・キリストその人だったのだから!
「今、あなたは私を踏みつけました。外へ行って私の肖像を踏みつけなさい。」とイエスは言った。
「虚しい犠牲をささげるよりも、理想のために戦うことは遥かに大切なことですよ。」