３つの版 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
３つの版
２０１８／３／２３
パウロ・コエーリョ
僧の鉄眼（てつげん）には夢があった。それは、すべての聖句を含む日本語の本を出版することだ。
この夢を実現することを決意した彼は、必要な資金を集めるために国を旅し始めた。
しかし、この計画に取り組むのに十分なお金をやっと集めたちょうどそのとき、宇治川が氾濫し大規模な災害を引き起こした。
洪水の犠牲者を見たとき、鉄眼は集めたお金をすべて人々の苦しみを救うために費やすことにした。
その後、彼は夢を実現する取り組みを再開した。：扉から扉へ、彼は日本中の様々な島を訪れ、もう一度必要な資金を集めることができた。
彼が大喜びで江戸に戻ったとき、コレラが国中で猛威をふるっていた。病人の治療と死者の家族を助けるために、僧は再びお金を使った。
その後、彼は元の計画に戻った。彼は再び出発し、ほぼ２０年経ち、彼は聖句を７０００部出版した。
鉄眼が実際には神聖なテキストを３版に分けて出版したのだと、人々は言う。
最初の２版は目に見えないが。
