白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

マスターとの会話:神秘 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

マスターとの会話:神秘
2017/5/4
パウロ・コエーリョ

(1982年8月の私のメモから)

「私たちは地上で何をしているのですか?」

「本当の事を知りたいのか?それなら私は知らない。私は多くの曲り角を見てきた。ー 暗い場所も明るい場所も。;今、誰も知らないのだと確信している。 ー神の他には。」

「それはマスターにしては良い答えではありません。」

「それが正直な答えだ。私たちの存在意義をとても細かく説明してくれるだろう人物を私はたくさん知っている。彼らを信じるな。彼らは原始的な言語に縛られていて、説明出来る物事だけを信じているのだ。」

「生きるのに意味はないということでしょうか?」

「あなたは私の言うことが理解できていない。私は理由を知らないと言ったのだ。だがもちろん、私たちがここにいる理由はあって、神がそれを知っている。」

「なぜ彼はそれを私たちに明かして下さらないのですか?」

「神は私たちそれぞれにそれを明かしている。だが、多くの場合言葉で受け取ることは出来ない。なぜなら、それには理屈がなく、私たちは指示と慣例に慣れ過ぎてしまっているからだ。」

「私たちの心は、私たちがここにいるのがなぜかを知っている。心の声に耳を傾け、サインに従い、その人の個人的な伝説を生きる誰もが、何かに参加しているということを理解するだろう。たとえその人がそれを合理的に理解しなくても。このような言い伝えがある。死ぬ直前、私たちは自分の存在の真の理由に気付く。そしてその瞬間、地獄と天国が生まれるのだ。」

「理解出来ません。」

「この一瞬の間、地獄とは、回顧し、神を称え人生の奇跡に威厳をつける機会を無駄にしたということを知るための場所だ。その瞬間、天国とは、「私はいくつか過ちを犯したが、臆病者ではなかった。:私は人生を生き、私がすべきことをしたのだ。」と言えるための場所だ。地獄と天国はどちらも長い間私たちに同伴するが、永遠にではない。」

「私が自分の人生を生きているとどうやったら知ることができるのですか?」

「苦しみでなく、熱意を感じるからだ。それが唯一の違いだ。それと別に、人は神秘に敬意を払うべきで、神が私たちのための計画を持っていることを謙虚に受け止めるべきだ。寛大な計画で、私たちを神の存在の方へと導き。今夜、ここオスロで見える数多くの星、惑星、ブラックホールなどを正当化する(私たちはノルウェイにいた)。」

「説明もなく生きるのは非常に困難です。」

「人間がなぜ愛を与えたり受け取ったりする必要があるのかを説明できるだろうか?できない。それでも、それと共に生きているだろう?それと生きているばかりでなく、それ、つまり愛、はあなたの人生で最も重要なものだ。そして説明はない。」

「同じように、人生の説明もない。しかし、私たちがここにいる理由はあって、あなたは十分謙虚になり、それを受け入れなければならない。私の言うことを信じなさい。;それぞれの人生には意味があるのだ。人は答えを探すのに地上での自分の時間の大部分を費やすという間違いを犯し、その間に生きることを忘れてしまうけれど。」

「このすべての理解に私が近づいたときのことを例に挙げよう。高校を卒業してから50年の記念パーティーに、私は到着した。十代の時に私が学んだ学校で、私はたくさんの友人達を見つけた。私たちは酔っぱらい、半世紀前とおなじジョークを言った。」

「ふと、私は校庭を見やった。そこに私は、こども時代の自分がいるのを見た。遊んでいて、人生を驚嘆と熱意を持って見ていた。突然、私が見たこどもは形を取り始め、私の方にやって来た。」

「彼は私を見て微笑んだ。そのとき私は、若い頃の夢を自分が裏切っていないことを理解した。かつて私であったこどもは、今もまだ私を誇りにしている。こどもの頃の生きる理由が、今でも私の心の中に生き続けているということだ。」

「こどもの頃と同じ熱意をもって生きなさい。彼は説明を求めない。;彼は、それがまるで新しい冒険であるかのように毎日に飛び込み、夜には疲れて幸せに眠る。」

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