白い部屋

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瞑想:現実の知覚 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

瞑想:現実の知覚
2017/3/27
パウロ・コエーリョ

この新しい知覚は本当に重要なのか?

ローレンス・レシャンは、問題は全く複雑なものだということに同意する。
一方では、私たちが知っているようなこの世界で非常に効果的に「操作」が出来る。他方では、私たちの信頼に足るかなりの数の人達(例えばガンジーや、テレサ・ダビラ、仏陀)は、この現実を明確なやり方で認識することを探求し、これによって彼らは偉大なステップをとり、人類の運命を変えたことを私たちは知っている。

良いコーチがいて常にそれぞれのタイプの生徒に異なるエクササイズを提供するジムのように、瞑想の唯一の技法はなく、主題に興味がある人は自分自身のやり方を見つけようとしなければならない。しかし、内なる平和に出会う方法として瞑想を用いる、ほとんどすべての宗教と文化に存在するいくつかの基本的段階がある。今からそれを述べよう。(ローレンス・ルシャンの非常に面白い本、「瞑想法:自己発見ガイド」に基づく)

第一に、自分自身の呼吸に注意を払うこと。

2分毎の呼吸の回数を数えると、私たちが自動的にしていることに意識を向ける助けになり、そうして通常のことから離れる。最初、これは非常に簡単に思えるが、この簡単さに騙されてはいけない。:このエクササイズを実際にやってみると誰もが、かなりの努力と相当の忍耐を必要とするということに気付く。
しかし、そうするにつれ(意識的な呼吸はどこにいても訓練出来る。眠りに入る前、仕事に行く途中の公共交通機関など)、私たちは自分の未知の部分に触れ、心地よく感じるようになる。

場所を選ぶこと:

次のステップは、1日に10〜15分間、静かな場所に座って過ごしてみて、この意識的な呼吸を続け、なおかつ静穏を保つようにする(ここで既に話した禅僧のように)。私たちの意志に反して思考が現れ、このとき聖テレサ・ダビラが言った私たちの心についての言葉を思い出すと有効だ。:
「心というのは、私たちが連れて行きたい場所以外ならどこにでも行く野生の馬だ。」

暴力を使わず沈黙すること:

時間が経つにつれ(2〜3ヶ月が必要だと知っておくべきだ)、遂に心そのものが自然と空っぽになり、毎日の生活に大きな静けさをもたらす。どれほど大きな問題が現れても、どれほど生活がストレスでいっぱいでも、この毎日の15分間があらゆる違いをもたらし、私たちが直面する困難を乗り越える(一般的には無意識のやり方で)助けになるだろう。

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