もっと注意を払ってください、私はここにいるのだから - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
もっと注意を払ってください、私はここにいるのだから
２０１４／１／９
パウロ・コエーリョ
世界とは、わたしたちがそうなると想像したものだということを私たちは忘れる。
私たちは月光であることをやめ、代わりにそれを反射したプールの水になる。
明日、その水は日向で蒸発するだろう。ある日、誰かが「あなたは醜い。」あるいは「彼女は美しい。」と言ったせいで。その単純な３語で、私たちの自信はすべて奪い去られる。
そして私たちは醜くなり、敵意をもつようになる。
その瞬間、私たちは「知恵」で快適になることができる。この「知恵」とは、人生の神秘に敬意を払う代わりに、世界を定義することを望む人々がひとまとめにしたアイディアの集積だ。
この「知恵」は、行動の標準を打ち立てることを目的とした不要な規則、規制、計測ですべて構成されている。
その偽りの知恵によれば、私たちは美を意に介さなくても良い。なぜならそれは表面的で束の間のものだからだ。
それは現実ではない。鳥から山まで、花から川まで、太陽の下で作られた物はすべて創造の奇跡を反映している。
他の人が自分を定義させる誘惑に抗えば、徐々に私たちは魂の内にある太陽を外に向けて輝かせることができるだろう。
愛が通り抜けて言う。「初めてあなたに気がつきました。」
そして私たちの魂が答える。：
「もっと注意を払って下さい。私たちはここにいるのですから。あなたの目から塵を吹き飛ばすにはそよ風が必要でしたが、今やあなたは私に気がついてくれました。もう私を取り残さないで。私たちは誰でも、美を望んでいるのですから。」
「THE MANUSCRIPT FOUND IN ACCRA（アクラで見つかった写本）」より
