白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

愛はただの言葉 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

愛はただの言葉
2013/4/1
パウロ・コエーリョ

例えば「愛しています。」のように、心に閉じ込めた重要な言葉をしまっておくには人生は短か過ぎる。

だが、いつも同じ言葉を聞くのを期待してはいけない。
必要があるから私たちは愛する。
そうでなければ、愛はあらゆる意味を失い太陽は輝きをなくす。

薔薇はミツバチの友達と楽しむことを夢見るが、誰も現れない。太陽は尋ねる。:「待ちくたびれていませんか?」
「はい。」薔薇は答える。「でも、もし花びらを閉じれば、私は枯れて死んでしまいます。」

だが、愛が現れなくても、私たちはその存在に対してオープンでいる。時々、悲しみがすべてを壊しそうなとき、抵抗する唯一の方法は愛し続けることだ。

私たちのひとつの本当の選択は、その手に負えない力の神秘に身を投じることだ。
それから、帰宅したとき、私たちを待っていて、私たちが探す物と同じ物を探し、同じ不安と憧れを経験している誰かをみつける。

なぜなら、愛は水のようなもので雲に姿を変えるからだ。:それは天に運ばれ、そこでは遠くからすべてを見ることができ、いつか地上に戻らなければならないと気付いている。

なぜなら、愛は雲のようなもので雨に姿を変えるからだ。:それは地上に降り、そこで大地を潤す。

愛はただの言葉だ。そのすべての力でもって私たちを所有させようと私たちが決めるまで。
愛はただの言葉だ。その意味を与えるために誰かが到着するまで。

諦めないで。思い出して。常にそれは扉を開ける鍵束の最後の鍵なのだ。

「THE MANUSCRIPT FOUND IN ACCRA (アクラで見つかった写本)」より

paulocoelhoblog.com 

youareme.hatenablog.com