白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

ロバが疲れて死ぬ - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

ロバが疲れて死ぬ
2013/9/18
パウロ・コエーリョ

ナスラッディンは、新しい瞑想法を探しに行くことにした。自分のロバに乗って、インド、中国、モンゴルに行き、偉大なマスターと話をしたが何も見つからなかった。

彼はネパールの賢人の話を聞いた。:彼はそこに旅したが、賢人に会うために彼が山に登っていたとき、彼のロバは疲れて死んだ。ナスラッディンはロバをそこに埋葬し、悲しそうに涙を流した。誰かが通りがかってこう言った。:

「あなたは聖人を探しに来ました。これは彼の墓にちがいありません。あなたは彼の死を悼んでいるのですね。

「いいえ。これは、疲れて死んだ私のロバを埋葬した場所です。

「信じられません。」と新参者は言った。「死んだロバに涙を流す人などいません。ここは奇跡が起きた場所にちがいありません。あなたはご自分のためにそれを保ちたいのです。」

ナスラッディンは繰り返し説明したが無駄だった。男は隣りの村へ行き、彼の墓にて人々を治療した偉大なマスターの物語を広めた。すぐに巡礼が到着し始めた。

無言の哀悼の賢人の発見の知らせは、次第にネパール中に広まった。群衆はその場所に駆けつけた。裕福な男が来て、自分の祈りが答えられたと思い、ナスラッディンが彼の「マスター」を埋葬した場所に堂々とした記念碑を建設した。

全てを見て、ナスラッディンは全てをそのままにすることにした。しかし、彼は決定的に学んだ。誰かが嘘を信じたいときには、その人を違う考えに説得することは誰にもできないということを。

paulocoelhoblog.com 

youareme.hatenablog.com