白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

内なる格闘 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

内なる格闘
2012/5/19
パウロ・コエーリョ

私は常に自分自身と格闘しているが、この意味において非常に楽観的だ。
人々は幸せとは自由で、自由とはたくさんの物を所有することではなく、「軽く旅する」ことができることだとますます気がついている。最後には物があなたを所有し始めるからだ。
ここフランスで城を買おうと考えた時のことを覚えている。私はいくつかを見に行った。
ある日私は気づいた。もし城を買えば、私はその維持のこと以外には何も考えられなくなると。
それゆえに、私は小さな水車小屋を買い、それは維持するのがとても簡単で、私は山に行って歩き、やりたいように人生を過ごせる時間がある。つまり、維持しなければならないものが少ないほど、あなたはより自由でいられるのだ。

人生を振り返ると、社会が私を「正常」に順応させようとしたことがたくさんあった。このため、私は十代の頃に精神病院に3回入院し(そのことについては「ベロニカは死ぬことにした」で述べた)、成人してから準軍事政権の手によって拷問を受け、多くの敗北を味わった。
これらの経験を見て、「パウロの人生は悲劇だ」ということも出来るが、私はそのようには見ていない。
私が見ているのは、自分自身に誠実であり続けようとする人物だ。そう、代償はある。だが、勇敢でリスクを冒すことのできる人々にとって、人生は非常に寛大になる傾向があるのだと私は信じている。
ひとことで言えば、私は常に人生を信じていていた。「神は私を忘れた」と考えるときでさえも。
あなたの矛盾に満足であれ。

 

paulocoelhoblog.com

youareme.hatenablog.com