白い部屋

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ザ・ブリッジ:不倫 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

 

ザ・ブリッジ:不倫
2014/9/27
パウロ・コエーリョ

2014年4月10日に発売された「不倫」はパウロコエーリョの新しい小説で、出版された16冊目の本になる。アメリカでは、英語とスペイン語で2014年4月19日にノップフによって出版され、本はアマゾンでベストセラーになった。
コエーリョを最も有名にさせたのは1988年に出版された「アルケミスト」で、この本によって彼は国際的な名声を博し、世界のベストセラーを達成した。世界各国で6500万部が販売された「アルケミスト」は、56の異なる言語に翻訳され、ブラジル人の作家は瞬く間に、存命中の作家として56の言語に翻訳された本のギネス世界記録を破るヒットを作った。
私は読者に正直でなければならない。初めて本を見たとき、タイトルのせいで私は読む気が進まなかった。
しかし私の行く先々至る所でこの本を読んでいる人に会ったとき、さらにソーシャルメディアで人々が投稿した写真や本のコメントを見てさえ、私は興味をそそられた。
だから私はそれを読み、すべての騒ぎはなんだったのかを見ることに決めた。私は本について記事を書くことに決め、自分の考えに完全に正直になろうと心に誓った。最初の数ページを読んだ後、私は虜になった。

「不倫」は是非読むべき本だ。物語の登場人物に瞬時につながりを感じるほどよく書かれている。情熱や愛についてよりむしろ、アドレナリンと変化への願望についての内容だ。心理学的に言えば、この本はあなたを女性の心の中に連れて行く。完璧な人生、ほとんどの人が成し遂げたいと夢見る人生を送っているその女性の心の中に。
彼女の人生はとても完璧で、そのためリンダ(主人公の名前)の人生はスリルを失ってしまっていた。スイスのトップジャーナリストであるリンダは、彼女をとても愛する裕福なスイスの投資家と幸せな結婚をし、素晴らしいこどもが二人と、完璧な家と、お金で買える全ての贅沢を持っていた。

有名な作家とのインタビューで、ある返答が彼女の人生を永遠に変えた。
「幸せであることには少しも興味がないのです。私は人生を情熱的に生きるのが好きです。次に何が起こるのか決してわからないのでそれは危険ですが。」
この反応はリンダの世界をひっくり返し、彼女は人生に問いかけたいと感じ始めた。鬱、退屈、羨望と闘いながら、今ではトップの政治家になっている昔のボーイフレンドに彼女がインタビューしなければならないとき、彼女の完璧な世界は脅かされる。過去をちらりと見たい衝動は彼女の今と未来の脅威になる。衝動に降参するか、抵抗するか?それらの衝動は取り返しのつかない中毒になる怖れがあるだろうか?

本を読んだ後、心にいくつかの質問が浮かぶ。私たちは誰かになりたいと思って大学に通い、愛する配達人に関わる(訳注:原文は"engage in a courier we love"。ここでは「伴侶に関わる」という意味か?)。私たちは自分のためにゴールを設定し、人生をどうしたいのかたくさん想像する。しかし目標がすべて達成された後で何が起こるのか?人生は正確にあなたが思い描いた通りか?何にも興奮しないと、新しいものがもはやなく、あなたの人生は普通になり興奮を欠いている。次にすべきことは何か?この本はあなたを正確に人生のその瞬間に連れて行き、私たちはリンダの人生を追体験する。

「不倫」は素晴らしい本で、今月皆に読んでもらいたい一冊だ。「不倫」を読む機会があったら、あなたが本について思ったことを知りたい。あなたの感想を待っています。

2014年9月26日
レオナルド D・ヘルナンデス

 

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