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木とその果実 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

木とその果実
2007/7/25
パウロ・コエーリョ

●木とその果実
戦士は過去を思い出す。
彼は人間の霊的な探求を知っており、これが歴史上の最高の数ページの主な原因であると知っている。そして、その最悪の何章かにおいても;虐殺、犠牲、反啓蒙主義
探求は私的な目的のために使われて来て、その理想はひどい悪巧みの盾として利用された。

「正しい道だとどうやったらわかるのですか?」と言うタイプの発言を、戦士はすでに耳にしたことがある。その質問の答え方がわからないために探求を放棄した多くの人々を、戦士は見て来た。
しかし、戦士は疑いを持たない。;彼は完全無欠の公式に従っているのだから。「その果実によって、あなたは木を知ることがでしょう。」とイエスは言った。彼はこのルールに従うので、決して失敗しない。

●聞くことを拒む人の果実
ペルシアの大都市に預言者が到着し、群衆は毎朝彼の周りに集まった。しかし、時間が経ち、彼の存在はもはや目新しいものではなくなった。
「あなたが教えるべきこと全てを、私たちはもうすでに知っています。」と彼らは言い、道を示してくれる新たな預言者を探しに行った。
話を聞く人が誰もいなくなっても、預言者は毎朝広場へ行って説教をし続けた。
「なぜあなたはここで続けることにこだわるのですか?」と少年が尋ねた。「独り言になっているのがわからないのですか?」
「魂で感じていることを言う勇気を持つ者は、神と接触している。私は自分が話している間、神の声を聴こうとしているのだ。」
「時々聞き手がいると言う事実は、物事を変えはしない。」

●受け取ることを拒否する人々の果物
シェタ修道院での夕食中、最も年長の司祭が、他の人々に水を給仕するために席を立った。彼はかなりの努力でテーブルからテーブルを移動したが、それを受け入れた司祭はいなかった。
「私たちには、この聖者の奉仕を受けるほどの価値がない。」と彼らは考えた。
老人がアボット・リトル・ジョンのテーブルについた時、彼はグラスを縁までいっぱいにしてもらえるようお願いした。他の僧は怖々と見つめていた。
夕食の終わりに彼らはリトル・ジョンを囲んだ。:
「一体どうすれば、自分がその水を受け取る価値があると思えるのですか?彼があなたに給仕するために払った犠牲に気がついていたでしょう?」
「一体どうすれば、それ自体から顕現する善を止めることができるでしょう?ご自分を聖者とみなしすあなたは、受け取るための謙虚さがなく、貧しい男から与える喜びを取り上げてしまった。」

●人間の心の果実
スーフィーの伝説には、彼の宮殿を装飾する画家を探す王の物語がある。ギリシャと中国の二つのチームが、それぞれの最高の芸術家と共に現れて、大量の金貨を稼げる仕事を得ようとした。
テストで、王はそれぞれに、一つの部屋の壁を装飾するよう求めた。お互いが見えるのを避けるために、彼は反対の壁を選び、真ん中にカーテンを掛けた。
中国人は、細心の注意を払ってその壁に絵を描き、一方、ギリシャ人は他方の壁の表面を繰り返し磨くのに全ての時間を費やした。カーテンを取り除き、結果を比べると王が決めた日がついにやって来た。

彼は片方の壁に美しい中国の絵を見た。もう一方の壁は、磨かれて鏡になっており、王はそこにも美しい中国の絵を見が、真ん中に彼自身の姿があった。
「こちらが良い」と王は言った。そして、ギリシャ人が契約を勝ち取った。なぜなら、人間の心に隠れた果実の取り扱い方を知っていたからだ。

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