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私たちの傷跡 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

私たちの傷跡
2013/5/22
パウロ・コエーリョ


プラミチ・サプルによる

傷跡;時にそれらは非常に美しく見える

私はたくさん持っている。深いのも、浅いのも。

自傷したものではない。よく意識的しても、そうではない。
それらは私の腕を、脚を覆い、指はそれらで描かれてさえいる。
他の人にとっては、助けを求める叫びか不注意のように見えるだろうが、
私にとっては、私に刻まれた全人生の物語である。
全ての傷跡、全ての打ち身は、それ自身の命と、私の心の中に場所を持っている。
場所や人物を私に思い出させたりもする。

悲しいことに、体からそれらを拭い去るような魔法の杖はない。
長い間消えかけていたとしても、影響はあなたの頭のその場所にまだとどまっている。
精神的な傷跡はその種のうちで最悪のものだ。
それらは夢の中でもあなたを捕まえる。それらの傷のために、人生の動くことも呼吸することもできない時点にとどまることになる。

ある時は、魂が非常にひどく傷ついたため、肉体的な痛みはほんのピンチに過ぎない。
自分を人生の部外者のように感じ始め自分を見下ろせば、自分はどれほど無力でどれほど停滞しているのかに気がつく。
あなたが見る全ての傷跡は欲求不満ではじけている。染み出すのは悲鳴。

しかし、そのうち何か変わったことが起き、あなたはそれらを讃え、感謝し始める。
なぜか?それは、どれほど来たかをまさにその傷が示してくれると悟るからだ。
ハードルに直面したかもしれないが、まだ行くべき長い道があると言うことを、それが示す。
もし全身に1インチごとに傷跡や打ち身があったとしても諦める代わりに傷跡を祝福するように、それが教える。

最終的にそれを成し遂げなかったとしても、決して後退しなかったということを世界に見せる何かを、あなたは少なくとも持っているのだ。

 

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