運命は誰にも変えられない - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
運命は誰にも変えられない
2008/8/12
パウロ・コエーリョ
決戦の前、日本の将軍は先制攻撃をすることにした。敵は数が優勢だったのだ。彼は自分の戦略に確信を持っていたが、部下は怖れていた。
対決に向かう道中、彼らは寺に立ち寄ることにした。お参りした後、将軍は兵士に目を向けた。:
「私はこのコインを投げる。表が出たらキャンプに戻ろう。裏が出たら、神が私たちを守って下さるということであるから、敵を負かすことが出来るだろう。さあ、我々の未来が明らかになるぞ。」
彼はコインを高く投げ、心配そうな兵士の目がその結果を見た。:
裏だ。彼らは皆歓喜し、攻撃するにつれ自信と活気に満ち、その午後遅くに勝利を祝うことが出来た。
将校が誇らしげに言った。:
「神は常に正しい。神が明かす運命は誰にも変えられない。」
「あなたの言う通りだ。従うことを決意した時、運命は誰にも変えられない。神は我々をお助けになるが、時に私たちも神を助けなくてはならない。」と彼は答え、コインを将校に手渡した。
両側とも裏だったのだ。