白い部屋

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もうダイエット? - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

もうダイエット?
2015/2/20
パウロ・コエーリョ

ブラジルの偉大な哲学者のひとりであるティム・マイアはかつてこう言った。:「私は厳しいダイエットを続けることにしました。アルコール、すべての脂肪分と砂糖を断ちます。2週間で私は14日を失いました。」

この最悪なところは、体重を減らす新しい方法が刻々と現れることだ。:カロリーを摂ること。その後には、カロリーを摂らないこと。強迫的に脂肪分を消費すること。後には、どんな対価を払ってでも脂肪を避けること。
私たちは薬局に脚を踏み入れ、食欲、脂肪、腹部などをなくすことを約束するありとあらゆる奇跡的な製品に視覚的急襲を受ける。

私たちがこの1000年を生き延びたのは食べることが出来たからだ。そして最近、これは呪いに変化したようだ。それはなぜか?なぜ私たちは、40歳にして若い頃と同じ体を維持しようとしているのか?そもそも、この時間の次元を止めることが可能なのだろうか?

もちろん、不可能だ。そうなら、なぜ私たちがスリムである必要があるのか?

その必要はない。この世界に生きる奇跡を祝うべきとき、私たちは本を買い、ジムに行き、時間を止めようと大量の集中力を注いでいる。どうやってより良く生きるのかを考える代わりに、体重が何キロあるかに取り憑かれる。

すべて忘れよう。;あなたは読みたいだけの本を読み、したいだけのエクササイズをし、自分に科すことにするあらゆる罰に苦しむことができる。そうすれば、二つの選択しかなくなる。ー 生きるのをやめるか、太るかのどちらかだ。

あなたがほどほどに食べなければならないのは明らかだが、何よりも、食べることを楽しむべきだ。イエス・キリストは次の様に言った。:「悪は、人間の口に入るものではなく、むしろそれから出てくるものだ。」

私たちがお腹をすかせることを避けようと戦った何千年間を思い出して欲しい。私たちがスリムでいることに生涯をかけなければならないような物語に導いたのは誰だろう?

答えさせて下さい。:時間の輪を止めることが出来ると考える魂の吸血鬼だ。それは不可能だ。エネルギーとダイエットの努力を、自分自身に魂のパンを与えるのに使って下さい。そして、良い食事の楽しみを持ち続けて下さい(繰り返すが、ほどほどに)。

世界中の数百万の人がお腹をすかせている時に、私たちは、人々が別の強迫観念を引き起こすのを見る。あるとき、別の誰かが、スリムであることが若さと美しさを取り戻す唯一の選択肢だと決めるからだ。

人工的にカロリーを燃焼するよりも、それらを夢のために戦うのに必要なエネルギーに変えようと私たちは努力するべきだ。;ダイエットに従っただけで長い間スリムなままで居られた人はこれまでに誰もいないのだ。

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