白い部屋

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本が火山の蓋をはずす - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

本が火山の蓋をはずす
2011/10/25
パウロ・コエーリョ

「The Big Issue」(UK)
ティーブン・マッケンジーによるインタビュー

ー 「アリフ」は現在、世界中でベストセラーになっています。あなたの本の世界的成功は、誰もが同じ怖れや夢を共有していて、人々は私たちが時々思うほど違っていないということの証明でしょうか?

問いです。世界中の人々は同じ問いを持っていると私は思います。怖れや夢とは言わないでしょうし、本を書くとき、私は自分の個人的な問いに集中するでしょう。
ソーシャルコミュニティーのツイートやコメントを読んで実感しているのは、私たちは同じ答えを共有しませんが、同じ疑問を共有しています。
これはとても助けになることです。作家の私は孤独を感じません。いつも自分に問いかけます。「私はこれを自分のために書いている。しかし、誰か他の人は私の言っていることを知っているだろうか?」そうやって書くのです。

ー 多くの人にインスピレーションをもたらしたあなたが自身の信仰の危機を経験していたことを発見して、「アリフ」の読者の何人かは驚くかもしれません。

信仰は直線ではありません。山登りのようです。あなたにはあなたの上り道や下り坂があります。神を信じるために私は信仰が必要です。無神論者も神を信じないために信仰が必要です。他の人と同じように、私にも疑う瞬間があります。

ー「アルケミスト」のように「アリフ」は肉体的な旅について語りますが、それは突き詰めれば精神的な旅です。内面にあるものを発見するために、なぜあなたは大陸を横断する必要があったのですか?

2006年、私はコンフォートゾーン(訳注・楽な領域)にいました。;世界的なベストセラー作家で、人生にはもう挑戦がないかのようでした。そしてこれは良くないことなのです。人生というのは絶え間ない挑戦だからです。安全のために人々はコンフォートゾーンに留まろうとしますが、挑戦を受け入れないならあなたは死んでいるのです!

ー 皆はいつも行っていることにはまり込んで、コンフォートゾーンから出るのを嫌がります。誰も本当には生きていないのです。

ティーブン、一般化はやめてください。多くの人はそうですが、皆ではありません。さもなければ、私の読者なんていません!それが私たちの傾向であり、それと戦わなくてはならないのです。

ー 十分真剣に戦わない人もいます。

そう、その通りです。私たちは変化を怖れます。

ー 戦いの助けにするために、人々はあなたの本を読むのでしょうか?

私の本は触媒になり得、すでに変化の準備ができている人に反応を引き起こすことができます。変化の方法を学ぼうとして私の読者が本を読んでいるとは思いません。あなたは正しい瞬間に本を読み、それからその内部の火山がすでに爆発の準備ができているのがわかり、本がこの蓋を外すのです。

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