生徒と先生(スーフィーの伝説) - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
生徒と先生(スーフィーの伝説)
2009/5/6
パウロ・コエーリョ
スーフィー伝説の永遠のキャラクターであるナスラッディンは、自宅の玄関の階段に立っていたとき、生徒と一緒に通り過ぎる先生を見た。
「どこへ行くのですか?」と彼は尋ねた。
「腐敗を止めるために神に祈りに行くのです。神は常にこどもの祈りを聞き入れて下さいます。」
「良い教育はすでに終わってしまいました。若い人たちに、自分の両親やおじさん達よりも責任を持つように教えなさい。」
先生は気分を害した。:「なんと信仰のないことでしょう。こどもの祈りはなんでも変えることができます!」
「神は祈る人全てに耳を傾けます。もし神がこどもの祈りにしか耳を傾けなければ、全国に学校はひとつもないでしょう。先生ほど生徒が嫌うものはないのですから。」