蜘蛛の巣 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
蜘蛛の巣
２０１４／１２／１２
パウロ・コエーリョ
魔法の伝統での４つの聖なる道のうちの１本であるローマへの道を旅していたときのこと。ほぼ２０日間を完全に１人で過ごした後、私はスタートしたときよりかなり悪い状態になっていることに気がついた。
孤独の中で、私は意地悪な、不快な、下劣な感情を持ち始めた。
道のガイドを探し、これについて彼女に話した。巡礼を出発したとき、私は神にもっと近づくのだと思っていたのに、３週間後、ずいぶん悪くなったように感じていると。
「あなたは良くなっていますよ、心配は要りません。」と彼女は言った。
「実際、内なる光を灯すとき、私たちが最初に見るのは蜘蛛の巣と埃、自分の弱点なのです。」
「それらはすでにそこにあったもので、闇の中であなたが見る事が出来なかっただけです。今では、あなたが自分の魂を一掃するのがはるかに容易になるでしょう。」
