白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

アリフの神秘 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

アリフの神秘
2012/1/3
パウロ・コエーリョ

(「ALEPH」を読んだアレクサンドラ・ジェキエールによる調査)

ヘブライ語のアルファベットは、英語のアルファベットのような単なる抽象的な言語要素の集合ではない。
ヘブライ文字は全て、名前とアイデンティティーを持っていて、聖書の次の時代に数値にも翻訳された。
それらは、創造の原則の正確な計画を含んでいると言われる。
各文字(またはオース)は、神の言葉を明らかにする一側面の具体化である。各文字はひとつの数字に対応する。


各文字は宇宙の創造的な力とこのように結びつけられている。

最初に3つの母文字、またはイモスである、アリフ(Aleph)、メム(Mem)、シン(Shin)がある。
それらは神に由来する根本的な三位一体を形成する。
それらは空間の3つの次元を表す。
それらは変形するプリズムとしてふるまう。

アリフを数字で表すと111だ。
アリフ(Aleph)+ラメッド(Lamed)+フェー(Phe) 即ち 1 + 30 + 80 = 111
数字の111は三位一体に相当する。
そして、111は6の魔方陣の定数でもある。
111 = 1 + 10 + 100。
これは、アリフが神、精神、身体を結合させるということを象徴的に意味する。

ヨハネの黙示録22:13で、神は自分をアリフとタヴ、最初のもので最後のものと呼ぶ。

オア・トーラー・シナゴーグ(訳注:イスラエルにあるチュニジア人のユダヤ教会堂)で、メゼリッチの説教師ラビ・ドブベルは、トーラーの最初の言葉である『ベレシット・バラ・エロヒム・ET(創世記1:1)』を次のように説いた。
「ETは、『確かな直接目的語は次にある』(それゆえ、天と地の前にETがある必要がある)ということを指すのに使われた翻訳不可能な言葉だということに注意しなさい。」
しかしドブベルは、ETが、ヘブライアルファベットの略語でアリフタヴ(Aleph-Tav)と綴られていることを指摘する。
アリフはヘブライアルファベットの最初の文字だ。
神が天と地を創造する前にこれを作ったので、文字はあらゆる創造物の中で根源的な構成要素であると考えられる。

ライディのラビ・シュナール・ザルマンは、もし文字が一瞬でもなくなれば、全ての創造物は完全な無となるだろう、と述べた。

 

 

paulocoelhoblog.com