白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

パイレート・コエーリョ・セントラルから - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

パイレート・コエーリョ・セントラルから
2009/4/13
パウロ・コエーリョ

今週、インターネットのコンテンツを共有できるウェブサイト、パイレート・ベイ(海賊の入り江)に最終評決が下る。昨日、私は海賊についてインターネットを閲覧し、以下のことを見つけた。

「海賊は、私たちは考えているようなものでは全くなかった。今日残されている、荒っぽい、残酷な泥棒としての海賊のアイデアは、1650年から1730年までの「海賊行為の黄金時代」に、英国政府の大々的な宣伝において作り出された。一般人の多くは、それが間違っていると信じていた。海賊はしばしば、支援する民衆によって絞首台から救い出されたのだ。どうしてか?私たちの知らない何を彼らは知っていたのか?
歴史学者のマーカス・レディカーは、彼の著書「すべての国家の悪役」の中で、発見する証拠を熟考する。もし商人や海軍の船乗りになったなら、ロンドンの東端の埠頭から引っ張り出された、若くて野心的なあなたは、海に浮く木製の地獄に行くことになる。あなたは狭苦しい、半分は餓えた船で四六時中働き、少しの間でも怠ければ、全能の船長が九尾の猫むち(訳注:こぶのある9本の縄を付けたむち)であなたをむち打つ。もし始終怠ければ、あなたは海に捨てられるかもしれない。そして何ヶ月、何年間の終わりに、あなたはしばしば賃金を盗まれた。

海賊は、この世界に反抗した最初の人々だった。彼らは、暴君のような船長に反乱を起こし、海の上で仕事をする別のやり方を作り出した。一旦船を持てば、海賊は彼らの船長を選び、全てを集合的に決断した。「18世紀、至る所で見つけられた資源の処分における最も平等主義的な計画のひとつ」とレディカーが呼ぶもので彼らは報償を分け合った。

彼らは逃亡したアフリカ人奴隷を仲間に入れ、彼らと一緒に平等に暮らしさえした。海賊は、「海上貿易と英国海軍の暴力的で圧政的なやり方で船が運航される必要はないということを、明らかに、そして破壊的に」示した。

原文:http://paulocoelhoblog.com/2009/04/13/from-pirate-coelho-central/