白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

道が意味するもの - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

道が意味するもの
2006/6/10
パウロ・コエーリョ

読者の皆さん

私は3月20日からこの旅を続けてきた。これは、サンチアゴへの道を最初に巡礼の20周年を記念するために私が選んだ方法だ。旅は、私を3つの異なる大陸に連れて行ってくれ(ヨーロッパ、アフリカ、極東)、おかげで数千の読者と直接交流できた。それを決めた時から、彼らの存在なくしては何かを祝福することは不可能だった。

プエンテ・デ・ラ・レイナでは、「公式計画」なしに午後のサイン会を初めて開いた。それ以来、いくつかの計画的なミーティングを、完全に自然発生した別のミーティングと結びつけることが出来た。それらすべての「午後のサイン会」の後には、私たちが一緒になって道がもつ意味を記念するパーティーが続く。その意味とは出会いだ。人生の神秘を記念し、祝福し、話し合い、踊り、尊重すること。同時に、この神秘の中で私たちは孤独ではなく、私たちの考え方を理解する他の人と私たちの喜びを共有する必要があるということを理解すること。

4月19日、私はポーラ・ブラコノーと一緒にこのブログを作った。これらの経験全てが物理的空間を越えて届き、おまけに仮想空間にも入ることができるように。この機会に、あらゆる技術的な困難を乗り越えたポーラのプロ意識、愛と献身に感謝をしたい。

自宅に戻る前に私が次に立ち寄るのは、ドイツになる予定だ。そこで私はFIFAのゲストとしてワールドカップに参加する。フットボールについてなにか新しいことが言えるとは思わないので、今日このテキストを完結する。折に触れて会話ができるブログを持つというアイディアを私たちが完成できるよう、どんなコメントでも大歓迎する。

神の思し召しがあれば、6月22日に私は出発地点であるピレネー山脈の古い製粉所に戻り、その後すぐに私はブラジルに戻る。

2週間ごとに私は興味のある読者にニュースレターを送る。受け取りたい人は誰でも登録出来、数カ国語で利用出来ます。

この巡礼の最初の滞在場所のひとつであるスペインの村に私は居た。そこで私は以下の文章を書いた。どこの出身であろうと、私たちの想像を超えた遥か遠くに到達出来ると私は信じている。これはフランシスコ(訳注:フランシスコ・ザビエル)が私たちにくれた例で、私たちが倣うべきものだ。

私はこの道を私の読者の皆さんに捧げる。あなた方全員が差し伸べてくれた支援に大変感謝致します。そしてあなた方のメッセージを読んで過ごした夜にも。それは旅を進めるよう、いつでも私を勇気づけてくれました。道の意味は人々にあります。出会いの神秘が明かされることを許すとき、私たちは世界を常によりよく見るのです。巡礼の最後の文章でこう言うように:「人々は、彼らが期待した時にいつも現れる。」

原文:http://paulocoelhoblog.com/2006/06/10/what-the-path-means/