白い部屋

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1分間の読み物:恩義の銀行 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

1分間の読み物:恩義の銀行
2019/3/15
パウロ・コエーリョ

「その恩義の銀行とはなんですか?」
「それに最初に言及したのは、あるアメリカ人の作家です。それは世界で最も力のある銀行で、あなたの人生のあらゆる領域でそれが見つけるでしょう。」

「私は誰かのためにどんな恩義を与えられますか?」
「それは少しも問題ではないんです。例を挙げましょう。:私はあなたがいつかとても影響力を持つであろうとわかっています。なぜかというと私もかつてはあなたのように野心があり、自立していて、誠実だったからです。私はかつてのようなエネルギーをもう持っていませんが、すぐに停止できないからか、停止したくないから、という理由であなたを助けたいのです。
私はあなたの口座に預金をし始めます。お分かりの様に、現金ではなくコネクションを預金するのです。私はあなたにあんな人こんな人を紹介し、それが合法的である限り、特定の取引を整えます。あなたは私に何かしらの恩を感じるが、私はあなたに何かを求めることは決してないのです。」

「そしてある日…。」
「ある日、私があなたに好意を求めます。あなたは私が求めることをし、私はあなたを援助し続ける。そして他の人々はあなたが礼儀正しく忠実な人間だとわかり、それゆえに彼らもあなたの口座に預金をする。ー常に人脈の形で。なぜならこの世界は人脈で作られていて、他には何もないからです。彼らもある日あなたに好意を求め、あなたは助けてくれた人々を尊重して助けます。あなたは知るべき人を全て知り、あなたの影響力は増し続けるでしょう。」

「あなたの頼みを私が断ることもあり得ますが。」
「その通り。恩義の銀行は、他の銀行と同じようにリスクのある投資です。あなたが私の求めたことを断る。あなたには援助される価値があるから、誰もがあなたの才能を認めるべきだから、私があなたを助けたと信じて。わかりました、と私は感謝を言い、口座にさまざまな預金をしておいた別の誰かに頼む。だがそのときから、私が言葉にする必要もなく誰もが知ることとなる、あなたは信用されるべきでないと。」

「そして…。」
「あなたは、できるはずの半分しか成長せず、それはきっとあなたが望んだほど多くではない。ある時点であなたの人生は傾き始め、あなたは道の半分まで行くが最後までではない。挫折したわけでも成就したわけでもない。冷たくもなければ熱くもなく、あなたは生ぬるい。福音書の著者が聖書かなにかで言うように。:「生ぬるいものは味わいがない。」

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「ザーヒル」の中で、作家の主人公が言われたこと

原文:http://paulocoelhoblog.com/2019/03/15/character-of-the-week-the-favour-bank/