白い部屋

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20秒の読み物:書くこと - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

 

20秒の読み物:書くこと
2019/2/20
パウロ・コエーリョ

「2つのタイプの作家がいる。:あなたに考えさせる人とあなたに夢を見せる人だ。」そう言うのは、彼のサイエンスフィクションの本で私にとても長い間夢を見せたブライアン・アルディスだ。原則としてこの地球上のすべての人は、隣人に話すための良い物語を少なくとも1つは持っていると私は思う。以下は、文章をつくる過程において重要な項目についての私の意見だ。:

何にも増して、作家は良い読者でなければならない。学術的な文章にこだわり、他人が書くもの(ここで私は本についてだけでなく、ブログ、新聞、コラムやその他についても話している)を読まない類いの人は、彼自身の特性と欠点を決して知ることがない。

だから何かを始める前に、言葉を通して経験を共有することに興味をもつ人を探しなさい。私は「他の作家を探しなさい」とは言っていない。:私が言っているのはこういうことだ。:「様々な技術を持つ人を見つけなさい。なぜなら書くことは熱意でなされる他のどんな活動とも違わないのだから。

あなたの協力者は、必ずしも全員が称賛のまなざしで見て「これより優秀な人はいないよ」というような人たちとは限らない。それは全く正反対だ。:それは失敗を犯すのを怖れず、なおかつ失敗する人々だ。そのため彼らの作品は必ずしも認められていない。しかしそれは世界を変えるタイプの人々で、多くの失敗の後、彼らはそのコミュニティーに大きな違いを生みだすなにか効果的なものを得ることができる。

彼らは自分を物語る最善の方法を決定する前に、物事が起こるのをじっと待っていることができない人達だ。:大きな危険の可能性があるとわかっていても、彼らは行動しながら決定する。

そのような人々の近くで暮らすことは作家には大切だ。紙に何かを書く前に、想像のさすらいに従って方向を変えることができるくらい充分に自由であるべきということを理解する必要があるからだ。文章が終わりに来たとき、作家は自分に言うべきだ。:「書いている間長い道を旅した。十分危険を冒し最善を尽くしたことを完全に認識し、今私はこの段落を終えることができる。」

最高の協力者は他の人のように考えない人達だ。だから、あなたが仲間を探している間、あなたの直感を信じ他人の意見に注意を払わないで。人々はいつでも、彼ら自身の限界のモデルを使って他人を判断する。そして時にコミュニティーの意見は偏見と恐怖とでいっぱいだ。

「終わったよ。ここでやめるべきだ」と決して言わなかった人々に加わりなさい。なぜなら、冬の後に春がやってくるのと同じように、何も終わりは来ないからだ。:あなたの目標に到達した後で、あなたはもう一度始めなければならない。途上で学んだすべてを常に使いながら。

歌う人、物語を語る人、人生を楽しむ人、目の中に幸せを持っている人々に加わりなさい。幸せは伝染するもので、落胆、寂しさ、心配事によって人々が無力にならないよう常に事をうまく運んでくれるからだ。

そしてあなたの物語を語りなさい。たとえそれがあなたの家族だけが読むためのものであっても。

原文:http://paulocoelhoblog.com/2019/02/20/20-sec-read-writing-eng-espa-port/