白い部屋

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アリスと女王様 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

 

 

アリスと女王様
2016/1/18
パウロ・コエーリョ

ルイス・キャロルの有名な傑作「鏡の国のアリス」には、主人公と女王様の会話が出てくる。女王様は、何か非常に常軌を逸したことを話したところだ。

 

 

ー 信じられません
とアリスが言います。

ー 信じられない?
女王様は悲しそうな顔をして繰り返します。
ー もう一度やってみなさい。深く息をして、目をつぶって、そして、信じるのです。

アリスは笑います。
ー 試しても意味がないわ。そんなあり得ないことが起こると信じるのはおバカさんだけです。

ー あなたに必要なのは少しの練習だけだと思います。
と女王様は答えます。
ー あなたの年齢の時、私は、朝食の後1日に少なくとも半時間は練習しました。出会うことができた5、6個の信じられないことを想像することにとても一生懸命に取り組んだのです。今や、想像したことが現実になっているのです。女王になったのもそのせいなのです。

 

 

人生は私たちに絶え間なくこう求める。「信じなさい!」。
いつでも奇跡が起こると信じることは、私たちの幸せのためだけではなく、保護、存在の正当化にも必要だ。今日の世界で、多くの人は、悲惨さを終わりにして、公正な社会を作り、日々悪化しているように思える宗教的な緊張を緩和することは不可能だと考える。

多くの人々は、順応主義、成熟、愚かだと言う思い、無力感など、様々な理由のために闘争するのを避ける。私たちは、隣人にされている不正を見て、沈黙を保つ。「私はどの戦いにも関係ない」と言うのがその理由だ。

これが臆病な態度だ。スピリチュアルな道を通る人は誰しも、守られるべき名誉ある規則を持っている。それは、「間違ったことに対してあげられる声は、常に神に聴かれている」ということだ。

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