白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

アート・ヒラルによる今日の質問2008年6月10日 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

アート・ヒラルによる今日の質問2008年6月10日
2008/6/10
パウロ・コエーリョ

質問「あなたは、ジュネーブの高級売春宿で働くマリアというブラジル人女性の物語を書きました。彼女はある晩、有名人で、お金と女性に困っていない、非常に称賛されるアーティストと恋に落ちます。彼の問題は、セックスにはもう興味がない、ということです。」

回答「このラルフという人物は私の分身です。私も性欲がゼロだったときがありました。私は長い間、セックスはそれ自体に価値があり、セックスに興味がないことに関して悪い印象を持っていました。今日ほど、人々がセックスをしなかったことはこれまでにないと思います。インターネットで、「セックス」ほど頻繁に入力される検索ワードはなく、性的に興奮させるような写真がどこででも見られるのに、それが生み出す性的興奮は空になっていく。

マリアの問題は、彼女が最も危険なセックスの神話の犠牲者であるということです。即ち、女性が挿入によってオーガズムを得なくてはならないという神話です。そしてこれは、彼女が達成できないことです。マリアとラルフは、セックスは外国語のようだということを学びます。つまり、やってみなければ何も学べないのです。最後に、その人自身の欲望を真の性的な欲望であると認識することを、彼らは学ぶのです。」

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