麻薬のように - パウロ・コエーリョのE-CARDSより
拙訳
麻薬のように
2018/11/3
パウロ・コエーリョ
私は以前、愛していた。
それは麻薬みたいだった。
最初は、完全に降参して高揚する。
翌日はより多くを欲する。まだ中毒はしていない。
でもその感覚が好きで、今も自分は事をコントロール出来ると考える。
愛する相手のことを2分間思い、それから3時間忘れる。
だがその後で相手に慣れ親しみ、その人に完全に依存し始める。
今では、相手のことを3時間思い、そして2分間忘れる。
相手がそこにいなければ、自分が抑制の利かない麻薬中毒であるかのように感じる。
それから、愛のためになんでもするようになる。
ちょうど中毒者が必要なものを手に入れるために盗み、自尊心を傷つけるように。
ーパウロ・コエーリョ著「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」より