白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

パウロ・コエーリョ:「ヒッピーをやるのは大いに楽しかった。」 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

パウロ・コエーリョ:「ヒッピーをやるのは大いに楽しかった。」
2014/1/29
パウロ・コエーリョ

ブラジル出身の作家。66歳。富と旅行、知らない人とコーヒーを飲むことについて。

ザ・ガーディアンより 
2014年1月25日土曜日 グリニッジ標準時19時 

書くことは共有すること。
考え、アイディア、意見などを分かち合うことを望むのは人間の条件の一部だ。人生の非常に早い時期に、自分にとってコミュニケーションをとるための最高の手段は書くことだと気付いたが、それを私が専任する必要があるとわかるのには時間がかかった。

私が生まれた後の瞬間を覚えている。
誰かが部屋に入り、私は心の中で思った。:「これはおばあちゃんだ」。誰も私の言うことを信じない。私は医者にそれがあり得るかどうかを尋ねたことがある。答えはいつもノーだが、私はその日見たことを知っている。

書くことは孤独な体験だ。
私は極めて迷信深い。書き終える前に本について話したり、あるいは声に出してタイトルを明かすと、書くために必要なエネルギーが消耗してしまうと感じる。それは私が妻とさえ共有出来ないとても親密なものだ。

私とブラジルとの関係はとても抽象的だ。
私の血と考え方はブラジル人だが、それだけだ。私には過去に戻りたいという傾向がなく、そこにアパートを持ってはいるがめったに行くことはない。動くとき、私は本当に動くのだ。

私は大金を稼いだ。
ジュネーヴでの冬に、とても良いコートを着ることができるのは素晴らしい(コエーリョは現在ジュネーブに住んでいる)。だが、私はいつでも豊かだったと感じる。裕福でなかったときでも、最高の楽しみを享受できた。旅行、アーチェリー、執筆、読書にはそれほどお金がかからない。

運命をコントロール出来るが、宿命はコントロール出来ない。
運命には右に行くか左に行くかを選ぶ機会があるが、宿命は一方通行だ。運命を果たすかどうかは選択できるが、宿命は決まっていると私は思っている。

多くの人々が私に威圧されている。
私の名声に対処するのに普通は2通りの方法がある。:とてもシャイになり、退屈な会話を私はずっとしなければならないか、有名人の名前を持ち出し、自分がどれだけお金を持っているかを自慢し始めるかのどちらかだ。

私はヒッピーが恋しくはない。
大いに楽しみ、ごくわずかな予算で世界を旅した。しかし、その状態に永遠にとどまることは出来なかった。私は完全にハイになって地球をさまよっていたのだ。

人間は本質的に一夫一婦制ではない。
私たちの種の維持のために、そんな風には意図されてはいない。しかし、私は結婚は信じている。私は結婚して34年になる。愛は私の人生の中で最も重要なものだ。

怒ると、私は動物のように反応する。
私の気質はラテンだ。私が機嫌が悪い時は、あなたにもそれがわかるだろう。考えていることをいつも言うので、私はひどい政治家になるだろう。

多くの人が吸血鬼になりたがる。
年齢と戦うのは無駄なことだ。若いうちに死ななかったこと、苦々しく思うことなく年を取ることにゾクゾクする。それは楽しみだ。

自由な時間がたくさんある。
成功した作家は常にとても忙しいだろうという考えがあるが、私は忙しくない。散歩したり、知らない人とコーヒーをのんだりして私は多くの時間を過ごす。
自分の作品があるか見るためだけに、私は辺鄙な書店を訪ねる。

paulocoelhoblog.com

youareme.hatenablog.com