白い部屋

あなたと宇宙を泳ぐ

私は世界を変えられない - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

 

私は世界を変えられない
2019/2/12
パウロ・コエーリョ

 

ー国連の平和メッセンジャー、そして「文化間の対話と精神的収束」のユネスコ特別顧問として、今日の世界でのあなたの役割をどう思い描きますか?(カチャ・ユリアンカ、ロシア)

 

私は、「私は世界を救いたい、他の人々を助けたい…」という人々には、いつもとても懐疑的です。

 

これはなぜならば、「世界」を救うという事はとても抽象的すぎるからです。可能なこと、そして最も難しい仕事は自分自身をまず見て、なにが間違っているかを見極めることです。

 

他の人を探す前に、自分自身を見つけるべきです。

 

私は世界を変えられません。私は自分の国を変えられません。私は私の街を変えられません。私は私の隣人さえも変えられません…。変える事が出来るのは近所の通りだけです。
1996年、本からかなりの印税を受け取り始めた頃、私は自宅の近くの貧民街に行きました。ーリオの貧民街は街の中心にありますーそしてこどもたちの世話をしていた一団に会いました。

 

私はパウロ・コエーリョ協会を作りました。そのときから私たちは協同していて、今では430人のこどもたちの世話をしています。(さらに精神病院の患者、貧困ライン以下の家族などを支援しています。)

 

私は今でも、ほとんどの真の変化は小さな規模で作られると信じています。

 

平和の12のメッセンジャーの一員である事は、平和とは正義と同様、それ自体を強いる天性の権威を持っていることを思い出させます。国連の演壇は私に、不正について話し、政治的な場で私の影響力を使う機会を与えてくれました。

 

挑戦は、国連単独ではこの仕事が出来ないという事実のうちに存在します。
私たちは誰もが平和の使者です。仕事を始めましょう。

 

原文:http://paulocoelhoblog.com/2019/02/12/i-cant-change-the-world/