白い部屋

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マヌエルは自由な男です その2 - パウロ・コエーリョのE-CARDSより

拙訳

マヌエルは自由な男です その2
2009/5/21
パウロ・コエーリョ

彼は誰か彼の意見を共有する人を探します。けれど、彼らは皆人生の川に浸かり、働いていて、何かをしていて、マヌエルと彼の自由をを羨みながらも同時に、社会の役に立ち、何か重要なことで「忙しい」ということで満足しています。

マヌエルはこどもたちに癒しを求めます。彼らはいつも大きな愛情で彼に接します。彼は優秀な父親であり、正直と献身の見本です。日曜の昼食は義務と考えているけれども、しかし彼らも他の心配があります。

マヌエルは自由な男です。ほどよい財政状態を楽しみ、情報通で申し分のない過去を持っていますが、今は何でしょう?このような苦労を得て、このすべての自由でやるべきことは何でしょう?皆が彼に挨拶し、彼を称賛します。しかし誰ひとりとして彼のための時間を少しも持っていないのです。少しずつマヌエルは、悲しくて役立たずのような気がしてきました。すべての年を世界と家族に奉仕することに捧げてきたにもかかわらず。

ある夜彼の夢に天使が現れます。:「あなたは人生で何をしましたか?あなたの夢に従って、それを生きる事を試してみましたか?」

マヌエルは冷たい汗で目を覚まします。なんの夢だろう?これが彼の夢でした。:学位をとること。結婚すること。こどもを持つこと。彼らに教育を受けさせること。引退すること。旅行すること。なぜ天使は、彼にそのようなばかげた質問で彼を悩ませるのでしょう?

別の長い日が始まります。:新聞。テレビのニュース。庭と昼食。少し眠り、あなたはやりたいと感じることを何でもやります。まさにその瞬間、あなたは何もしたいと感じないことを発見します。
マヌエルは自由で悲しい男です。憂鬱からは1歩離れています。なぜなら、橋の下で月日が流れる間中、いつも彼は人生の意味を考えるには忙し過ぎたからです。彼は詩の1行を思い出します。:
「彼は人生を通過した / しかし彼は生きなかった。」

しかしそれを受け入れるには遅過ぎます。だから問題を変えるのがベターです。非常に多くの苦闘で獲得された自由は、姿を変えた単なる追放です。

原文:http://paulocoelhoblog.com/2009/05/21/manuel-is-a-free-man-part-2/